公益社団法人・日本口腔インプラント学会 中部支部
支部長挨拶
 この度、村上弘先生の後任として中部支部支部長を拝命いたしました、愛知インプラントインスティチュートの小松晋一でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 中部支部は、1972年5月に関谷昭雄支部長のもとで第1回中部支部学術大会を開催し、それが契機となり設立されました。それ以来50年以上にわたり歴史と伝統を築いてまいりました。2024年4月1日現在、当学会の会員数は15,581名、そのうち中部支部の会員は1,656名に達しております。中部支部は愛知県、岐阜県、静岡県、三重県から構成され、大学系研修施設4施設、臨床系研修施設3施設を擁し、安全で安心なインプラント治療を提供するための環境整備や歯科医師の育成に取り組んでおります。

 当学会が目指すのは、「国民から信頼されるインプラント治療によって口腔機能の維持・回復を推進すること」です。近年、口腔インプラント医療は多岐にわたり発展し、多くのエビデンスが構築され、学術的評価も向上しており、長期的に安定した治療方法として確立されています。しかし、インプラント治療が欠損補綴の一手段として発展してきた一方で、高齢者への対応や全身状態を考慮した医科歯科連携、インプラント周囲炎の予防など、依然として課題が残されています。これらの課題に対処するため、大学病院、二次医療機関、開業医院が連携をより強化していく必要がありますので、引き続き取り組んでまいります。

 また、当学会の専門医制度は「口腔インプラント学に関する広範な知識と高度な専門技能を持つ歯科医師を養成し、口腔インプラント医療の発展と向上、そして国民の福祉に貢献すること」を目指しています。すでにご活躍中の専門医の皆様はもちろん、これから専門医を志す先生方にとっても、最適な研鑽の場を提供できるよう努力してまいります。さらに、多職種連携とチーム医療の充実を目指し、歯科医師のみならず、歯科衛生士や歯科技工士も共に研鑽を積んでおり、より多くのインプラント専門歯科衛生士やインプラント専門歯科技工士を育成し、より高度な医療を提供できる環境を整えてまいります。

 最後に7つの研修施設の施設長や代議員の皆様と緊密に連携し、皆様のお知恵をお借りしながら中部支部の運営を進めてまいります。支部会員の皆様に貢献できるよう努めてまいりますので、引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。



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