公益社団法人日本口腔インプラント学会 第35回中部支部学術大会大会長挨拶
ご挨拶

 公益社団法人日本口腔インプラント学会による地道な『安全・安心のインプラント治療』の国民への普及・啓発活動もあって、今や口腔インプラント治療は、口腔機能や審美性の回復などの点で有用性の高い治療法として社会的に認知されるようになってきました。このこともあってか、口腔インプラント治療は、悪性腫瘍摘出による顎骨再建後の補綴方法として健康保険にも取り入れられ、従来の補綴処置に比べてQOLの向上に大きな役割を果たすようになってきています。

 このような観点から、「さらなる安全・安心なインプラント治療に向けて」をメインテーマに公益社団法人日本口腔インプラント学会第35回中部支部学術大会を平成26年12月6日(土)、7日(日)の両日に、ウインクあいちで開催させていただくこととなりました。

 今回の学術大会では、徳島大学教授の田中栄二先生をお招きし、『歯科矯正用アンカースクリューを用いたインプラント矯正治療』のタイトルで特別講演をしていただきます。インプラント矯正治療は今話題の治療法であり、詳細なお話を伺えるものと存じます。また、専門医教育講座では伊東隆利先生に、専門歯科衛生士教育講座では阿部田暁子先生に、専門歯科技工士教育講座では久野富雄先生に講師を務めていただきます。各先生方には、興味あるお話をしていただけると思います。市民公開講座は、実行委員長の梶本忠保が『歯から海へ!』と題してライフワークである珊瑚の研究を交えた骨とインプラントに関したお話しをさせていただきます。この他にも、一般口演、ランチョンセミナー、ハンズオンセミナー、企業展示など、ご参加の皆様の基礎ならびに臨床の学術的研鑽の一助となれますよう様々なプログラムを企画考案しています。

 また、本年にはソチ冬季五輪が開催され(執筆時)、10代の若い選手たちの活躍が目立った大会であったことは皆様もご存じのことと思います。本学術大会も、若い歯科医師はもちろん、歯科衛生士、歯科技工士、学生方が参加しやすく、口腔インプラントの治療や研究ならびに学会活動に興味を持っていただけるように環境を整え、魅力的な学術大会にしたいと考えています。

 本学術大会は、12月の第1週目の土日開催で、名古屋駅前という立地的にも最高な会場で催されます。その頃には、駅前はX’masのデコレーションで煌めき、街角には聖歌が流れていると思います。学術大会に併せて、冬の素敵な名古屋の街も楽しんでいただければ幸いです。

 最後になりますが、本学術大会が参加者の皆様にとって実り多きものになりますよう準備して参りましたが、今回学術大会を担当させていただきました一般社団法人中部インプラントアカデミーは学会運営には不慣れな開業医で構成されています。学術大会の運営に際しては何かと不行き届きもあろうかと思いますが、この点に免じてご容赦いただけますようお願い申し上げます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げて、ご挨拶にかえさせていただきます。

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